20代製薬マンがブログを趣味にするまで

製薬企業で働く元学生がブログを趣味にしていくためのブログです。

入試問題から面白そうな本をサルベージ!「貧困の倫理学」をつまみ読みしました

どうもこんにちわ、農学部生です。

最近夕方以降ずっと眠気がとれなくて困っています。。

とにかく眠いです、なんででしょう。

 

いつもなら15分くらい寝ればすっかり目が覚めるはずなんですが、今は15分にとどまらず、1時間以上も寝てしまいます。

眠さもものすごくて、プールでがっつり遊んだ後の眠気に近いです笑

 

自律神経がおかしくなってるんですかねえ、、

卒論関係で忙しいんだからなんとか眠気をぶっとばしたいんですがね、、

 

 

入試問題から面白い本を探し出せ

僕が中学生のころからなんとなくやっていることの一つがこれです。

現代文の入試問題を読んでいると、

「お、これ面白そうなこと言ってるな。」

っていう文章ありますよね?

 

そういう文章に出会ったら出典に〇つけておいて、あとで探して読んでみるんです。

 

 

このやり方超おすすめ。簡単に面白そうな本を見つけることができます。

大学生をしているとなかなかこの本の探し方はできないんですが、塾講師をしているとできます。個人的に塾講師をやるメリットの一つです笑

 

今回見つけてきたのは「貧困の倫理学です。

どこの大学で出ていたかを忘れたので調べてみたら、2017年滋賀県立大学の後期で出ていたみたいです。

うーん、僕のイメージでは立教あたりで出ていた気がするんだけどなあ。

新書770貧困の倫理学 (平凡社新書)

新書770貧困の倫理学 (平凡社新書)

 

作者の見解を書いたというよりも様々な倫理学の考え方をまとめたものだと考えていただければよいと思います。

 

この本の第3章が入試問題に出ていました。

第3章では哲学者のポッゲが提唱した「貧困層への支援を積極的義務*1から消極的義務*2に転換する」という考えについて書いてあります。

 

積極的義務が子供や老人など比較的自由を制限されている人に対するものとしているのに対して、消極的義務は奴隷や監禁されている人等不当な理由で自由を制限されている人を対象としています。当然消極的義務の対象の方が自由への制限度合いが高いです。

 

ポッゲは今まで貧困層は子供や老人等と同じ立ち位置におかれ議論されてきましたが、それをもっと自由の制限をされている方に位置付けし直して議論すべきだと提唱したわけです。

食べものがありふれていて貧困とは程遠い国に住む私たちは、善意でアフリカ等の貧困層を支援するのではなく、最低限の義務として支援すべきだと思います。いわば私たちは貧困層が自由に生きることを制限している加害者になるんじゃないかということです。

 

昔から何十人かの富裕層が世界の半分以上の資産を独占し、それ再分配すれば貧困層は救われると言われてきました。

普段貧困層を考えることがないからこそ、そういう考え方もあるのか面白いなあと感じさせられましたね。

 

日本に住む私たちからすると、アフリカはほど遠い存在になりがちですが、常に目を向け支援していかなければいけないかもしれません。

 

 

倫理学の本を読んだのは大学でとった生命倫理学のとき以来でした。

小説ばかりではなく、たまにはこういう哲学チックな本を読むのも面白いです。

下手な自己啓発本よりよっぽど自分の考え方をブラッシュアップできると思うので、意識高まってる就活生なんかにもおすすめです、ぜひ読んでみてください。

*1:子供や病人、老人など支援を必要とする人たちを支援する義務

*2:他者に不当な危害を加えたり、生き方に制限をかけてはいけないという義務