20代製薬マンがブログを趣味にするまで

製薬企業で働く元学生がブログを趣味にしていくためのブログです。

農学部を卒業して得られるものはなんだ

どうもこんにちわ、卒業が差し迫っている農学部生です。

 

卒業論文も提出して、4年間過ごしてきた大学生活は終わり。

農学部生活を振り返ってふとこの4年間で何を得られたのだろうと考えてしまいました笑

 

今回は農学部を卒業する私が農学部を出て得られるものについて書いていきたいと思います。

 

 

農学部を卒業して得られるものってなんだろう

今回の題材はこれです。

農業, 米農園, タイ, 米, ベトナム語, 緑, 生態学, ミャンマー

大学の勉強なんて社会に出たら役に立たないとかよく言われますが、じゃあ果たして何が得られるのかと考えてみると何個か自分の中から出てきたので、ここで共有しておこうと思います。

 

農学部志望(生物系志望)の人には特に参考になる内容だと思います。

僕は農学部の中の農芸化学系と言われる分野にいますから、農学系や生命系等とは少し様子が違ってくるかもしれません。

 

ついでに失うものも書いておきました笑

 

あくまで個人的な意見なので悪しからず。

 

農学部を卒業して得るもの

1.似非科学に騙されない化学的教養

少し前に話題になった水素水ってありましたよね?

 

水素の音~~!!♪xってやつ。

 

ああいう似非科学を売る商売にはとりあえずひっかからなくなります笑

特に農学部では特定機能食品や栄養機能食品、機能性食品についてしっかり勉強しますから、それらのうち一つも取得していない時点で信頼性に欠ける健康食品であることがすぐにわかります。

水素の含有量も曖昧、効能が認められたという報告も論文では出ていない、こんな基礎グラグラな商品はまず信じなくなります。

 

 

 

大体こういった似非科学商品は、学術的に有効性があるという結果がないのに、なんとなく語感ともの珍しさでヒットするように思いますね。

効き目があるっていってる人は大体プラセボです。

 

 

2.食品に関する雑多な知識

これは農学部というより農芸化学系の学科を卒業したから身についたという感じです。

 

 

食品科学が専門科目にある農芸化学系では、一般に体に良いとされる発酵食品がなぜ身体に良いのか等を講義や論文を通して学びます。だからある程度は自然に覚えていきます。(もう結構忘れてるけど、、)

 

有機化学や生物化学のような他学部でも扱われている分野も食品を絡めて学ぶので、食に強くなりますね。

研究者の道に進まなくてもこういう知識は役立つと思います。

 

ちなみに農芸化学系では食品や衛生関係の知識が身に付きますが、農学系に行くと野菜や果樹等に重心が移る感じです。

 

3.浅ーい統計や化学、生物学の知識

理系で生物と化学を専門に扱うので、専門分野としてある程度学びます。

生物系では統計処理が研究で必須の知識ですからね。

ただ工学系や理学系に比べて浅く広く学ぶのが農学部です。

農学部はとにかく浅く広くなので、4年間振り返るとこの分野を極めたというものはあまりないかなという感じ。大学院に行ってないので、こんなもんなのかもしれませんね。笑

 

研究室に所属すると、自分の研究に関連する知識は論文を読んだりして深く学びますが、それ以外はどうしても忘れてしまいます。 

 

4.一つの研究課題に頑張った記憶

これは農学部に限らずですね。

理系なので卒業研究には結構時間を割くことになります。

 

時間がなくなるのは結構つらいもんですが、まだ世界のだれも研究していないことを自分の手でやらせてもらえるというのは、今振り返るとかなり良い経験だと思います。

 

僕は残念ながらあんまり研究を楽しめなかったタイプでした。。(楽しめていたら就職してない)

 

それでも終わってみれば、すべて良い思い出です笑

 

 

5.チャラくもなく、コミュ障でもない環境&女子多い

 

農学部は理系にしては珍しく女子がかなり多いです!

就職が弱いとか理系にしては専門性が薄いとか散々なこと言われたりしてますが、女子が多いというだけで行く価値ありです笑

 

また、理系ということでチャラチャラしている人はほぼいません。いたとしてもなんちゃってです。所謂コミュ障はもちろん一定数いますが、そんなに多くはないです。

 

農学部を卒業して失うもの(失うかもしれないもの含む)

1.時間

 

理系の宿命。

何時に終わるかわからない実験、終わりの見えないレポート、執拗に学生を落とそうとする必修の先生、ブラック研究室。。

どうしても文系に比べると時間を取られがちです。

とは言っても農学部は医学部なんかと比べるとそこまでだし、うまくこなせば全然遊べます。必修の単位取れないってTwitterで叫んでいるやつがよくいますが、ただやってないだけですからほっときましょう。

 

2.起業や留学をする経験

 

別に忙しいからできないわけではありません。する時間はあります。

周りにそういうことをしようとする人が比較的少なめなんですよね。人は周りの環境にかなり影響される生き物なので、周囲にやろうとしている人が多いかどうかで自分もやろうと思うかどうかが変わってきます。

 

実際農学部にもいるにはいるけど、一カ月だけ語学学校行ったとかそんくらいのもんです。1年間休学して留学したり、海外大で単位を取ってくるような人はあんまいない。

 

起業に関してはほぼ聞いたことないです。

余談ですが、起業と称してマルチに誘ってるやつはいました笑

そういうしょうもないやつも大学にはいるので、注意してくださいね。

 

 

ただこれは僕の大学の話ですから、他の大学は違うかもしれません。

 

 

3.数学や物理を使う力

 

農学部って実は数学や物理をあんまり学びません笑

関数電卓を使う機会もあまりないし、微分積分をする機会もなくなっていきます。

だから理科系の基礎的なところがぐらつきます、、

 

生物の各分野と有機化学はやるんですが、生物物理やバイオインフォマティクスの研究に携わらないと、数学に関わる機会はあまりないです。

 

特に農学系や生命科学系になると有機化学すら浅めになります。

 

理系として見られるのに大学教養レベルの数学や物理もあまり知らず、たまに苦しい思いをします。苦笑

 

4.人文科学を学ぶ機会

これは理系と文系でキャンパスが違うと生じる問題です。

理系だけのキャンパスだと受けられる人文科学や社会科学の講義は減ってしまい、必然的に理系科目ばかり取ることになります。

 

僕は一般教養で歴史や経済の勉強をたくさんしたいっていうタイプだったんですが、とれる科目が少なくて落胆しました。笑

いろんなことを勉強したいタイプの人は文系と理系でキャンパスが同じか近い大学を選びましょう。

 

 

今回は農学部生として農学部で得られるもの・失うものについて書いてみました。

メリットデメリットはもろもろありますが、勉強も遊びも楽しめる学部だとおもいます。

とにかく遊んでいたい人にはおすすめしませんが、どっちも楽しみたい人はぜひ農学部を目指してみてください!